
07.08.27
【薬剤師関連ニュース】06年度「保険調剤の動向」、分業率は55・8%に −処方せん単価の伸び失速 日本薬剤師会 (薬事日報 2007年8月27日)
日本薬剤師会は23日、2006年度(06年3月〜07年2月分)「保険調剤の動向」を発表した。処方せん受取率(分業率)は前年度を1・7ポイント上回り、55・8%に達した。しかし、調剤点数の伸び率は2・8%にとどまり、05年度の10・0%を大きく下回った。過去6年間、3〜7%の範囲で上昇を続けてきた処方せん1枚当たり単価も06年度は失速、平均6842円と前年度からほぼ横ばいであった。診療報酬のマイナス改定が、点数にはっきり影を落とした。 --------------------------------------------------------------------------------------
06年度(全保険・速報値)は、調剤件数が4億6585万4425件(前年度比4・0%増)、処方せん枚数が6億6083万3278枚(2・4%増)、調剤金額は4兆5211億1771万円(2・8%増)であった。 分業率は55・8%で、前年度の54・1%から1・7ポイント増加した。分業率が70%を超えた都道府県は前年度と同様、秋田(73・5%)、佐賀(71・8%)、神奈川(71・2%)の3県だったが、60%台は10都道県から14都道県へ大きく伸びた。また30%未満も、前年度の2県から福井(24・3%)1県のみとなったが、福井県も前年度に比べ4・2ポイントの大幅な伸びを示した。 都道府県別に件数、枚数、点数の伸び率をみると、中四国、九州地域の地盤沈下が目につく。件数で大きく伸びたのは福井(21・9%増)で、二桁増は同県のみ。そのほかでは石川(8・7%増)、滋賀(8・2%増)、富山(6・9%増)などの増加が目立つ。 処方せん枚数では、鳥取(1・3%減)、佐賀(1・1%減)、長崎(0・7%減)の3県が、前年実績を下回った。さらに伸び率が1%未満とほぼ横ばいだったところも青森、秋田、山口、徳島、熊本、宮崎、沖縄の7県。調剤金額で増加が1%に満たなかったのは沖縄、佐賀の2県。 一方、処方せん1枚当たり金額は、平均では6842円だが、都道府県間のバラツキが大きく、最高と最低では3553円もの開きがある。 最も高いのが石川で9131円(分業率35%)、以下、福井8884円(24%)、京都8792円(34%)、長野8082円(52%)と続く。逆に低いところを見ると、佐賀5578円(71%)、福岡5702円(62%)、鹿児島6045円(58%)、熊本6087円(53%)と、九州の各県が顔を揃える。ただし佐賀や福岡は、1件当たり枚数が高い。
1枚当たり単価は、05年度が6817円であり、06年度の伸び率は0・4%にとどまった。それ以前は、05年度5・6%、04年度3・5%、03年度5・1%と順調に伸長していたことから、診療報酬のマイナス改定、薬価基準の引き下げが大きく影響した結果と見られる。
【2月は70%台が4県に】 一方、07年2月調剤分の動向によると、分業率は58・2%(前年55・6%)で、06年12月の58・3%に次ぐ高率であった。 件数は4045万1952件(7・5%増)、枚数は5569万1768枚(6・5%増)、金額は3800億0899万円(5・5%増)であった。
分業率が70%を超えたのは秋田(75・9%)、神奈川(74・5%)、佐賀(73・9%)に、新潟(70・0%)が加わり4県となった。さらに60%台も前年の12県から19県に増加した。福井だけは未だ30%未満だが、急速な伸びを示している。
(薬事日報 2007年8月27日)
|