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- 2010.02.08
【薬剤師関連ニュース】◆後発品の除外品目、結論持ち越し‐診療側は現場の混乱懸念、経過措置期間の延長要望◆中央社会保険医療協議会総会◆(薬事日報 2010年2月8日)
中央社会保険医療協議会(遠藤久夫会長)は5日、先発品より高薬価の後発品を診療報酬の評価の対象から除外する取り扱いについて議論したが、結論を次回に持ち越した。厚生労働省は除外品目を明示し、半年間の経過措置期間を提案したが、三浦洋嗣委員(日本薬剤師会理事)が、「突然のルール変更で現場が困る」「検討する時間が必要」と保留を要求。診療側が揃って三浦氏を擁護し、合意に至らなかった。
事務局が示した除外予定品目は、8成分9銘柄16品目で、最終的に薬価改定の告示で固まるが、全後発品に占めるシェアは数量で0・51%、金額で0・6%程度。影響する点数は、▽後発医薬品調剤体制加算▽後発医薬品調剤加算▽後発医薬品情報提供料▽後発医薬品使用体制加算(次期改定で導入予定)――の4項目。例えば、後発医薬品調剤体制加算で数量ベースの調剤率を計算する際、分母には除外品目を含めるが、分子となる後発品からは除外することになる。除外品を多く抱える薬局では、今回の措置によって,加算要件を満たせなくなる事態も考えられる。
そのため事務局は、「確かに薬局への対応を考えなければならない」(磯部総一郎薬剤管理官)として、後発医薬品調剤体制加算については、現行通り算出した1~3月の実績が要件を満たす場合、9月末までは「要件の1割以内の変動の範囲内」で加算を認める考え方を提示した。
これに対し三浦氏は、「(価格が逆転する)薬価制度上の問題を、診療報酬や調剤報酬に持ってくること自体が難しい。薬価算定ルールを見直さないと、根本的な問題は解決しない。まして、このタイミングでは現場への影響を検討できない」と指摘。2012年度改定に向けた検討課題に位置づけて、10年度改定での除外規定導入を見送るよう求めた。
三浦氏によると、気管支拡張剤のテオフィリンの場合、同一規格であれば後発のテオロングが先発のテオドールより高いが、仮に「テオドール錠50mg」(薬価8・9円)2錠を、「テオロング錠100mg」(薬価13・9円)1錠に代えれば、総額が安くなるという問題もある。
一方、支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会常務理事)は、「先発品より高い後発品を評価の対象にするのは本末転倒」とし、「今回は経過措置を設けることで納得いただいて、今後しっかり検討することでいかがか」と診療側へ理解を求めた。さらに遠藤会長も、「どちらかというと白川委員の発言の方が、私としては共感を持つ」と述べた。
これに対し診療側は、嘉山孝正委員(山形大学医学部長)が経過期間を9カ月とすることを提案。三浦氏も「本当は2年と言いたいが、1年でどうか」と妥協点を探った。次回に改めて示す事務局案で了承が得られなければ、公益裁定に託されることになる。
除外予定品目
[1]バルプロ酸ナトリウム(抗てんかん剤)=ハイセレニン細粒40%(シェリング・プラウ)
[2]塩酸アンブロキソール(去たん剤)=ムコサールドライシロップ1・5%(日本ベーリンガーインゲルハイム)
[3]テオフィリン(気管支拡張剤)=テオロング錠50mg、同100mg、同200mg(エーザイ)
[4]アモキシシリン(ペニシリン系抗生物質)=アモリンカプセル125、同カプセル250、同細粒10%(武田薬品)
[5]セファレキシン(セフェム系抗生物質)=センセファリンカプセル250(武田薬品)
[6]過テクネチウム酸ナトリウム(放射性医薬品・診断薬)=メジテック(日本メジフィジックス)
[7]マルトース(糖輸液)=マドロス輸液10%500mL製剤(扶桑薬品)
[8]マルトース加乳酸リンゲル(糖・電解質輸液)=マレントール注射液250mL製剤(瓶・袋)、同500mL製剤(瓶・袋)(日本製薬)、ソルラクトTMR輸液250mL製剤(テルモ)

