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- 2010.03.17
【薬剤師関連ニュース】◆厚労省・磯部氏が講演「新加算、新薬創出の評価必要」◆臨床経済学研究会シンポジウム◆(薬事日報 2010年3月17日)
業界にメルクマールを要望
厚生労働省保険局医療課の磯部総一郎薬剤管理官は、13日に都内で開かれた臨床経済学研究会のシンポジウムで講演し、4月から試行的に導入される「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」を、2012年度薬価改定でも継続させるためには、「未承認・適応外薬の開発だけでなく、新薬創出にどれくらい効果があったのかを示す必要がある」と指摘。その上で、製薬業界に対し「どういうメルクマールがよいのか考えてもらいたい」と要請した。
流通改善も大きなポイント
新加算では、加算の恩恵を受けた企業の適応外薬の開発が、中央社会保険医療協議会で不十分と判断された場合、次の改定で、それまでの加算累積分を通常改定に上乗せすると共に、加算で得た販売額に5%の利率を乗じた金額相当分を追加し、引き下げる仕組みになっている。
磯部氏は、新加算について「未承認・適応外の開発をやらない企業には、お金を返してもらう」というペナルティーで対応できるものの、次期改定でも継続して導入するかどうかについては、「未承認・適応外薬の開発が、どれくらいの進捗状況だったかを見ながらの議論になる」と見通した。
その上で、「新加算は、未承認薬・適応外薬だけを開発するものではない。新薬を創出するという側面もある」と指摘。新加算を導入する前と後を比較するなどして、「どういう変化があったのか、メルクマールを置いて、加算の効果を検証していく必要がある」と述べ、新加算を継続させるためには、未承認・適応外薬の開発と、新薬創出のバランスが重要になる点を強調した。
また、新加算は、市場での乖離率をもとに対象品目が決まるため、「医薬品の価値に対する評価が、乖離率に表れてこないと成り立たない」とし、流通改善と表裏一体の関係にあることも強調。流通改善が進まない場合、せっかく試行的導入にこぎ着けた新加算が「宙に浮いてしまう」と釘を刺した。
磯部氏は、医薬品原価のコスト構造の不透明さにも言及した。要因の一つに「MRの問題」を挙げ、「情報提供とプロモーションが一体化してしまっているため、線引きが難しい」としながら、「どの部分までを保険で見て、実際に負担してもらわないといけないのかを、明確にする必要がある。それが判断できる指標を示し、薬価のあり方を考えるべき」との考えを示した。
さらに、「MRの問題」については、次期改定で「事業仕分けの議論の対象になりかねない」との危惧も述べた。












